プレーパーク(冒険あそび場)とは?

Wikipediaより→プレーパークとは、従来の公園、既成のブランコ、シーソー、鉄棒などがあるようなお仕着せの遊び場と違い、一見無秩序のように見えて、子供たちが想像力で工夫して、遊びを作り出すことの出来る遊び場である。

 


冒険あそび場・プレーパークとは「手作りの遊具と自然の恵みのなかで、こどもの手によって、進化する場所」です。
70年ほど前、デンマークの公園設計家が、整備された公園より工場や空き地で子供たちが楽しく遊んでいることに気づき、

廃材を利用したがらくた遊び場という形態の公園を作ったのが最初です。

日本においては、世田谷区の羽根木プレーパークをはじめ、400箇所(常設・イベント形式ふくめ)ほどあり、現在も増え続けています。

 

 

常設のプレーパークでは、大きな穴を掘ったり、泥の運河を作って飛び込んだり、秘密の小屋を作ったり、よその場所では絶対にできないような「冒険」を繰り広げています。
私たちのように移動式・イベント式の場合は、そういった大きな遊びは出来ないのですが、木登りなどその場にあるものでの遊びや、廃材工作など意欲を刺激する遊びを用意しています。

 


プレーパークの基本は「自分の責任(判断)で自由に遊ぶ」

「やってみたい」を大いにやらせてあげられる場所です。プレーリーダーと呼ばれるスタッフがいて、

頼れるお兄さんお姉さんとして、こどもたちの遊びをフォローします。


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写真は秋田市のさくらプレーパーク。女の子たちが木材の組み立てとペンキ塗りをしてます。

【大人にとって】プレーパーク

(大館冒険あそびプレーパーク 初代代表 小畑の場合 2015.11.09の日記)


私は年子育児で、夫は多忙、さらに3人目の妊娠出産もあり、外遊びのやりかたに悩んでいました。

 

 

「赤ちゃん抱っこしながら子供追いかけるの無理ー」
「友達誘いたいけど、日曜日は遠慮しちゃうー」
「遊んであげないと、子供は楽しくないんだよねー」
「ぶっちゃけ、公園って大人は楽しくなーい」



そんな時に出会ったのが、秋田市の冒険あそび場、さくらプレーパークでした。
子供たち以上に、私がこの施設に共感して、毎週のように遊びにいって、少し運営のお手伝いもさせてもらいました。

 


私の中での、冒険あそび場の良さ。


 ◆禁止事項のない場所なので、おおらかに子供を見守ることができた

 ◆汚れるなら着替えがあればいい事に気付いて、子供を制止することが減った
 ◆行けば必ず誰かがいて話ができるので、私がリフレッシュできる
 ◆子供の一見ふざけたアイデアが、個性を広げることに気付いた
 ◆大人のダメ! が、いかに子供の可能性を狭めてるかに気付いた

 


そして、意外にも、夫が、驚くほど変わりました。
彼は子供が苦手です。感情のままに予想不能な行動をする子供の行動が許せない人でした。

仕事が忙しかったのもあり、自分の子供と、深くかかわることができませんでした。
ところが、さくらプレーパークにいったその時から、子供を見る目線が変わりました。

自分の子供とも何を話していいか分からなかったのに、よその子供と普通に話し、遊んでいました。

私から見た、夫にとっての冒険あそび場の良さ。


◆得意なことで喜んでもらえる(大人ならだれでもできる、釘打や火おこしが、子供には最高カッコイイ)
◆スタッフやほかの子供がいるので、無理に一緒に遊んであげなくてもいい
◆ほかの子供・家庭の様子を知ることができる、男性には数少ない機会
◆自分の子供と離れ、冷静な目線で子供を観察できる


夫の変化は思ってもみなかった、良い出来事でした。
今では、子供に自由な工作を許してくれたり、釣りに連れてってくれたり、自分も家族も一緒に楽しめるような遊びをやってくれています。

【こどもにとって】プレーパーク

大館冒険あそびプレーパーク 初代代表 小畑の場合(2015.11.09の日記)

 


私たち家族はH27年10月まで秋田市に住んでいて、子供たちの一番のお気に入りの場所が、「さくらプレーパーク」でした。

 

引っ越してきて、大館に、プレーパーク(冒険あそび場)を作りたいと言い出したのは、うちの子供たちでした。


大館が地元のパパは、「大館は自然いっぱいあるんだし、公園だってあるし、不審者もいないから、別にいらないんじゃない?」って言います。
それでも子供にとってプレーパーク(冒険あそび場)は、普通の公園とは比べものにならない位、別の存在のようでした。



うちの子供たちによる、公園とプレーパークの違い。


「たき火ができる!」(確かに公園ではできない)
「焼いて食べるの美味しい!」(マシュマロやソーセージを、割り箸にさして焼く)
「いつもお兄さんたちや誰かのママがいる!」(リーダーや管理人が常駐して遊んでくれる)
「怒られない!」(自己責任で自由に遊ぶ、が冒険あそび場のルールなので、大人は叱らない)
「雨でも楽しい!」(雨は雨で遊べばいい)
「木で作った遊具ワクワクする!」(木に取り付けたブランコとか、ターザンロープとか)
「木の実や宝石が落ちてる!」(宝石とはガラスの欠片のこと。女の子が大好きなアイテム)


などなど、いいところをたくさん教えてくれました。

確かに子供って冒険が大好き。
私も子供のころ、秘密基地を作ったり、森を探検したり、駐車場のフェンスを登ってみたりしてました。
粗大ごみの山にワクワクしたり、廃材置き場で木の香りを感じたり。
冒険のお話の物語に自分をかさねたりして。

子供のあふれる好奇心を満たしてくれるのが、冒険あそび場。なのだと思います。

ちょっと危険で、自分たちでこれから遊ぶ! これから作る! っていうのが良かったんでしょう。



さくらプレーパークにいくと、朝10時から夕方4時まで、ぶっ通しで遊んでました。
粘土質の地面がむき出し、建物の基礎も少し残ってる、泥だらけの沼、笹が生い茂る森、ボロボロの倉庫。
大人なら絶対に好んでいかないその場所が、子供にとって最高の遊び場でした。